棟瓦の積み替え工事をさせていただきました。

瓦そのものは一生ものと言われる時代ですが、瓦を固定している材料だけはどうしても経年劣化してしまいます。

今回はその部分の経年劣化によってズレが生じてしまった瓦の修理を行いました。

こちらが施工前の状態です。

棟瓦が曲がってしまっているのが一目瞭然です。

瓦を固定している箇所がかなり劣化している状態で、強風地震といったことが起きたらいつ落下してもおかしくない状態です。

漆喰部分もほとんどなくなっていて土の部分がむき出し状態です。

棟からの雨漏りも心配です。熨斗瓦もずっこけているのでこちらも落下が心配な状況です。

始めに棟瓦を一度解体して既存の土やら漆喰を撤去していきます。

この際に一部桟の瓦のズレも生じている箇所もあったので補修させていただきました。

続いて新しく棟瓦の台面を作っていきます。

この黒い材料はなんばんと言って瓦を積んでいくのに使う材料となります。

コンクリートに似てはいますが、コンクリートに比べて粘り気が強く瓦を積んでいくといった細かい作業にとても適しています。

というよりこの材料は瓦専用になります。

よく瓦修理の営業がいますが、この材料は基本的に瓦屋さんしか使わないのでこれを使わない業者は間違いなく怪しいと思ってください。

ひと昔前まではこの台面を屋根用の泥で作って、漆喰を塗っていましたが現在は泥兼漆喰として使う事ができて便利になりました。

台面が完成しました。これより２辺目を積んでいきます。

二辺目を積んで丸瓦を被せて完成となります。

ずれていた箇所、落ちていた漆喰部分も解消されて見た目がよくなったと思います。

こちらがＢＥＦＯＲＥですが、施工前と比べても一目瞭然です。

今回の施工工期は２日でした。漆喰入れの修理と比べて手間やら使う材料が多くなるため時間はかかってしまいますが、積み替え作業は強度がかなり上がるのでお勧めではあります。

風評被害による落下防止や雨漏りにも強くなるのはとても大きいと思います。

弊社では屋根に関して困ったことや心配事は随時相談に乗っております。

雨漏り等でお困りであれば喜んで現場調査お見積りを無料にてさせていただいております。

些細なことでも構いません。何か気になることがあればお気軽にこちらまでお問い合わせください。→http://horiekawara.jp/contact