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~宮古島トライアスロン2019~ 完走レポート
こんにちわ。
久々の屋根に関係ないことブログを更新させていただきます。
人生の目標であったロングトライスロン完走の大会の一つの宮古島大会に出場してきました。
今回は大会のレポートさせていただきます。
そもそもトライアスロンとは?
スポーツ好きな方ならご存知かと思いますが、スイム、自転車、マラソンをこの順番で行う耐久競技です。
距離は様々ですが今回私が挑戦したのはロングトライアスロンでスイム3キロ、バイク157キロ、ラン42,195キロと世界屈指の超長距離の大会です。
これを聞いて無謀と思う方も多いと思いますが、短い距離はスイム500メートル、バイク20キロ、ラン5キロというスプリント種目も存在します。初めての方はここから挑戦してもいいかと思います。実際私もその一人でした。
全身筋肉と持久力を使う競技なのでとにかく痩せたい、筋肉づくりをしたいという方にはお勧めのスポーツです。
大会前、とにかく準備に追われました・・・
交通手段や宿泊の手配、バイク輸送、必要備品の調達等など・・・
これらがとても大変でして( ゚Д゚)
トライアスロン道具一式は持っていたのですが、今回の舞台は離島!!
そう、用具一式を持って海を渡らなければならなかったのです。
特に苦戦したのがバイク!本体だけで10キロ近くあるものなので考え抜いた結果、バイクポーターを買って自分で運ぶことに決めました。
発送をお願いする手段もありましたが、度肝を抜くほど値段が高い!
今回利用したJAL便では自転車の輸行は梱包して20キロまでなら無料にてしていただけたので助かりました。
バイク、空気入れ、工具、ウエア等、20キロギリギリまでバイクポーターに入れます。
バイクの分解は経験がなかったので、行きつけの自転車屋さんにレクチャーしてもらいながら覚えました。
そして大会2日前に出発! 予約しておいた駐車場まで行き、送迎で羽田空港へ。
宮古島大会に出場する同士達がたくさん。始発便だったため空港には朝の5時到着。荷物を預け、保安検査を済ませていざ宮古島へ。
宮古島に到着!
空港に降り立った瞬間に南国の空気が私の体内に入ってくる。
来ていた上着をリュックに入れてレンタカーを借りに行きました。
借りた車はTOYOTAのヴィッツ。バイクポーターが入るか心配でしたが、後部座席を倒して何とかギリギリに収まり一安心。
おそらく2台は入りませんので2台以上乗せる場合はもう一回り大きい車にするべきだろう。
レンタカー会社を出て直ぐに選手受付の会場であるJTAドームへ。
宮古島トライアスロンのゲートがあり早くも早く競技したい血が騒いできます。
ゼッケンやらトランジット袋を受け取り、本日済ませることは終了!!
あとは観光だと無駄にテンションが上がってくる。
案内袋にはこんな応援メッセージがありました。
地元の小学生が心を込めて書いてくれたんでしょう。決して上手な絵ではないかもしれませんが、消しゴムで何度も消してこの絵を完成させてくれた心に感動しました。書いてくれた子に感謝です。これは完走出来たら完走証と一緒に飾りたいと思います。
改めてやってやる意識がメラメラと燃え上がってきます。
初日の観光!
何といっても一番のスポットは伊良部大橋ではないでしょうか?
噂通りの龍の背中のようです。全長3キロを超す無料で渡れる橋はここだけだとか?
早く現地入りしていたトライアスリートが何人も練習をしていました。私は大会直前にはあまり練習をしたくないので、車で走りながらコースをイメージします。
夜はまたJTAドームに行きワイドーパーティーに参加。
付添人は入れなく(有料3000円かかる)、車で携帯をいじりたいとの事だったので1時間ほど一人で堪能。
同じ目的を持った方々といろいろな話をして楽しみました。
普段トライアスロンをやっているというと馬鹿だ、辛いことの何が楽しいのと言われてアウェイ感を感じますが、ここではきっと同じことを言われているであろう方がいっぱいで無駄に自分の居場所だと感じてしまう。
ちなみに「ワイドー」とは宮古島用語で頑張れという意味です。沖縄本島ではチバリヨーなんて言われていますが。
二日目
この日は昼にバイク受託。付添人は個人でドライブしてきたいとの事で私は軽い練習を兼ねて宿泊先からスタート地点へバイクで向かいます。
途中立ち寄ったのは来間大橋。
宮古島の小さな離島ですが栗間大橋で渡ることができます。島特有の強風で復路は向かい風でなかなか進まなく、横風であおられる。大会ではDHバー走行は難しそうだと判断できたのが大きな収穫。
バイク預けの様子。雨模様だったので自転車カバーをみなさん掛けています。自分も用意しておいて正解でした。以前出場したうつくしま大会でもらったものを再利用。
周りの方のバイクについつい目が行ってしまう・・・・
中には車買えちゃう程の100万超えバイクもたくさんあり、自分のバイクがおもちゃに感じてしまう( 一一)
でも、バイクは値段じゃない。実力と愛着だと自分に言い聞かす。このバイクたち総額いくらだろう・・・・なんてついついお金のことを考えてしまう私がいる。
夜はホテルにて明日の最終準備をし、精神統一。
捕食、ウエアやゼッケンの最終確認。捕食はいろいろ試した結果ワイズロードおススメのケーキバーと自分の好きなゼリーとMagonの塩分を用意。
これだけ見るとこんなに食べるの?と思うかもしれませんが、ロングトライアスロンの場合消費カロリーが7000キロカロリーを超えるのでこれでも足りないくらいです。あとはエイドの捕食で補います。
勿論レース中これらすべて平らげました。
ウエットスーツ、トライスーツ、バイクウエア、ランウエア準備よし!!
大会当日
予定通り朝の2時半に起床。睡眠時間6時間半ばっちり取れました。
軽く体を動かしに外に出るもまさかの大雨に強風・・・・・
おいおいこれ大会出来るのかよと思うほどの荒れた天気。やむなくホテルエントランスで体操程度に体を動かす。
不安を抱えつつも3時に朝食バイキング。トライアスロン大会を考慮してホテル側が2時から朝食を用意してくれました。とてもありがたい!(^^)!
かなりの量ですが、私の場合大会当日の朝はお腹ち切れるくらいに食べます。米もおかわりしました!
スタートまで4時間あるのでそれまでには消化されるので40分ほどかけてゆっくり食べます。
30分ほど部屋で休憩した後、シャトルバスでスタート地点へ。
雨は降り続いています。トライアスロンだからまだいいが、冬のマラソン大会だったら出場回避しているだろう。
日が出て天候不良はまだつづく・・・・
大会本部のマイクが壊れてしまうほど降り続く雨。天候が悪いために15分遅れのスタート。制限時間も15分後にしてくれるアナウンスにこの日一番の歓声が上がる(笑)
正直私もホッとしました。見込みでは13時間の完走なのでミスは許させないプレッシャーがずっとありましたから。
スイムスタートはスタート時の困難を緩和の為トップグループ、1時間以内完泳、1時間以上完泳、焦らずスタートの4つにブロックが分かれている。
スイムは唯一の得意種目。トップの勇気はないが1時間完泳はいけるかもしれないと思い第二グループのスタート位置へ。
7時15分。スイムスタート。
1600人が一斉に海に飛び込む!恒例の水中プロレスが始まる。殴られるは蹴られるはストレスが溜まる・・・・
私は痛みだけで済んだが、呼吸をしたらゴーグルなしの選手がいました。おそらく水中バトルでアクシデントが起きゴーグルが外れてしまったのだろう。この状態で残り2700メートル泳ぐなんて考えたらぞっとする・・・
まあ仕方ないがこれもトライアスロンの醍醐味。スイムスタートの瞬間は傍から見ると池で餌に群がる鯉の状態であろう。
コースは1500mを2周。序盤は作戦通りコースロープを見つけに右側を泳ぐ。
500m程の距離のところでロープを発見!何よりこれは最短距離を泳ぐ目印となるので、いつも通りロープに沿って泳ぐ戦法を実行。
時たま休みながらもロープにつかまって進んでいくちょっとずるい戦法でもある。
1500m泳ぎターン時にタイムを確認する。29分40秒!!
思ったより速いじゃないか!!もしや1時間切れる?と思いつつもスイムはアップと決めていたので自重して予定通りのストロークで2周目も完泳。
タイムは1時間30秒!!順位は300番台
この地点で見込みより10分早いので心に余裕が。以前外は大雨でエイド前は足首がつかるほどの池になっている。
泳いできた選手は良いが、エイドボランティアの方は悲惨な気持ちの中応援してくれている。宮古の方ってなんていい人たちなんだろうという思いが込みあがってきます。
トイレ、トランジットをゆっくりと済ませてバイクスタート。
この地点で1時間12分。見込みよりも15分早く心理的には余裕ができリラックスしてバイクに乗れました。
バイクパートは最も苦手な種目。
経験値が少なく、トレーニングも自己流な為どんどん抜かれていく。
焦る気持ちを抑えつつバイクは6時間かかる長丁場なので気持ちを落ち着かせる。
個人で走るよりも集団で列になる方がペース維持はしやすいので同等の力を持つ選手とここは協力をして一列になり引っ張り合う。
伊良部大橋を渡る私。
まだ序盤なのか追い風だからか歯が見えている。決して出っ歯ではありませんよ。
コース65キロ付近池間大橋に来ました。
海がきれいで休憩がてらバイクから降車し、写真撮影。捕食をとって再スタート!
このころには雨雲はなくなり快晴になり、太陽が紫外線と暑さを放出し始める。ここから100キロ地点まで向かい風を受ける形となり我慢の時間。
DHポジションを取り、なるべく空気抵抗を減らす。
60キロ地点までは平均時速30キロできていたのに、時速25キロしか出せない。脚にじわりじわりと疲労が溜まってきているのが分かる。
とにかく耐えるに耐えて100キロ地点通過。
ここからは来間島にかけてアップダウンが続く。
風は再びやや追い風だが、登りはやはりきつい!下り坂の加速をうまく使って勢いで登る繰り返し。
レース前にボントレガーのディープリムの決戦ホイールに取り換えたが下りの加速で本領を発揮してくれる。
ワイズロードの店員さんに悪徳商法言ってしまいましたが、撤回させていただきます(笑)
そして、エイドの方には助けられました。バイクのペースに合わせてドリンクをくれるんです! コーラやアクエリアスの看板を持ちながらダッシュでバイクペースに合わせてドリンクをくれるんです。
熱い中あの短距離ダッシュを1600人にするのはかなり大変だったと思います!!本当にありがとう!!
スタート地点に戻りここから2周目。残り30キロ!
脚はすでにパンパン・・・・しかし、タイムは見込みよりも40分早い!!
ここでペースを上げたら間違いなくランで潰れると思い、残りはペースダウンすることに決めました。
下りでは加速して、登りは極力脚を使わない。気づけば陸上競技場につきバイクアップ!!
バイクアップした選手のバイクがずらり。アナウンスでは今1000人の選手が帰ってきたとの速報が流れる。
おいおい…ってことは600人以上にぬかれてるじゃねえか。自分バイク弱いなーともはや笑えてくる。
この地点で7時間10分!!残り6時間以上ある!!
これなら完走できそうだ!ただ、時刻は14時で気温が30度近く猛烈な暑さが体を襲う。アクシデントだけは絶対に避けたいのでこのトランジットもじっくり行います。
ランはランニングウエアで行うのが良いので、更衣室にてバイクスーツを脱ぎランウエアに着替える。
ゆっくりとランウエアに着替え、トランジット袋に要しておいた塩分チャージのMagon、アミノバリューゼリー、大きいケーキバーを昼食がてら噛みながらゆっくりと食べる。ストレッチ、トイレを済ませてランスタート。
かれこれトランジット10分の予定が20分かかっていましたが、不安要素を待たずにランスタート。
ここから最も過酷なフルマラソンが始まる”(-“”-)”
しかし、フルマラソンは過去17度走ったノウハウがある。疲労の溜まるタイミング、捕食の取り方などほかの選手よりは熟知している自信をもって挑もう!!
3キロ地点
先頭の戸原選手とすれ違う。異次元のスピードに驚きを隠せない。
顔はきつそうだったが充実感にあふれていました。
予定では1キロ6分半の予定でしたが、5キロ通過地点でのスプリットは30分切りの1キロ6分弱。
オーバーペースかとも思いましたが、このペースでのかなりの余裕があったので行けるところまでこのペースでいこうと決断。
エイドは2~3キロに一か所あるので正直自分で捕食を持たなくても済みそうでした。
そしてまた宮古島のエイドの方の神対応に感動してしまう。
バイクとは違い選手が立ち止まって飲んだりするため、気さくに話しかけてくれて応援してくれるんです。
「どこから来たの?暑い中お疲れ様、サングラスかっこいいね」等など・・・顔じゃなくてサングラスかい・・・・・
エイド食は小さいおにぎり、パン、バナナ、フルーツ、梅干しと色々でした。実は長距離大会においてこういうエイド食を食べるのはグルメラーの私にとっては一つの楽しみです。
あとありがたかったのはスポンジ!氷水でガンガンに冷やしたスポンジを提供してくれるんです。
適当な大会だとそこらの水道水を含んだ生ぬるいスポンジだったりしますが、この暑さの中でもらえる冷たいスポンジはパワーをくれます!
毎回首の後ろにスポンジを引っ掛けて次のエイドまで走るのを繰り返します。
気づいたら折り返しの21.1キロ地点。
ランタイムは2時間7分くらい。制限時間まで4時間程残っている。この地点である程度完走できると確信を持てました。
とにかくあとは脱水症状、熱中症に気を付けることだけを意識して歩を進める。
ここまでくると脚の限界からかコース外でストレッチをする人、座り込んで休む人、歩いて進む人がちらほらと。
私の脚は張ってきたがまだまだ元気。一度止まってしまうと集中力が切れてしまうので泊まりたい気持ちを抑えてゆっくりと走っていく。
25キロ地点
とうとう脚が限界に近付いてきた。そうマラソンで感じる30キロの壁が25キロでやってきたのだ。
しかし、ここで止まったら17キロ集中力を欠いてしまう。とにかく30キロまではペースキープ!エイドで止まる以外は頑張りました!
30キロ地点
もう脚は限界にきてます。とても1キロ6分で走るのは無理だと思いペースダウン。絶対に止まらない。途中急な坂もあって、進んでるのか分からないペースまでスピードが落ちる。歯を食いしばって歩を進めていく。
35キロ地点
最終関門を突破。このころからすこしづつ気温が下がってくる。汗で体温が下がってくるのが分かる。日焼け対策で一日使っていたアームカバーをしていてよかったと思える。
ペースは1キロ7分半まで落ちているが何とか走り続けています。この大会に出るまでにエントリー費やらで十数万円を使ったことや、皇居レースで脱水したこと、佐野マラソンで低体温症になってしまった苦しみはこのレースで結果を出すためにあったんだといい聞かせます。
この時間になると前後の選手との間隔が空いて、選手のレースナンバーを確認して名前で応援してくれる。
とても心にしみる応援が続いていきます。あと少し、1キロづつ確実に走っていきます。
残り5キロ。宮古島の市街地に入ると沿道の方の数が一気に増えていきます。
大通りの両サイドから鳴りやまない応援が続く、身体はもう限界を超えているけれど応援が背中を押してくれて脚は動いてくれる。
もはや、自分はトライアスロンのスター選手なのではないかと錯覚するほど私の名前を呼んで応援してくれる。まさにビクトリーロード。
時には道端でレジャーシートを広げてビール片手に応援してくれるおっちゃん、場違いだよ!と言いたいが客観的に見てロングトライスロンをしている自分の方がおかしいのは間違いないだろう(笑)
ついに感動のゴール!!!!12時間8分36秒!!
560位/1600人中
言葉を知らな過ぎてどう表現すればいいか分からない程の気持ち!!嬉しい、感動、疲れた、体中痛い・・・・・・
言えることとしては今までたくさんのレースに出てきましたが、間違いなく一番辛いレースであり、一番楽しいレースでした。
一生の財産になったことでしょう。
完走してすごい感動を得ることができましたが、私一人では到底無理でした。
元々は5年前に激太りをして、何となくマラソンを始めフルマラソンを完走できるようになり、水泳経験を生かしてショートトライアスロンに出て気づいたらロングトライアスロンに挑戦していました。
5年前はこの大会に出るなんて1ミリも考えなかったし、トライアスロンなんて無謀だと思っていました。そもそも宮古島大会の存在すら知りませんでした。
500M泳ぐのがやっとで自転車もすぐ疲れてしまって、練習は大変でしたが徐々に体が慣れると体重が減ってきていつしか大会でも上位に入れるようになっていました。
基本動作の取得は必要ですが、やればやるだけ結果の出るトライアスロンにいつしか虜になっている自分がいました。
・この大会に向けて休日をくれた会社
・サポートしてくれた家族
・付添人
・大会ギリギリまでバイクメンテしてくれたワイズロードの皆様
・交通警備に全力を出してくれた警備の方
・エイドステーションのボランティアの皆様
・大会運営に携わってくれた方々
・ホテルブリーズベイマリーナでサポートしてくださった皆様
・共に戦った1600人のストロングマン
たくさんの方々のおかげで夢をかなえられ感無量です。
長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。
24/07/31
24/07/24
TOP
こんにちわ。
久々の屋根に関係ないことブログを更新させていただきます。
人生の目標であったロングトライスロン完走の大会の一つの宮古島大会に出場してきました。
今回は大会のレポートさせていただきます。
そもそもトライアスロンとは?
スポーツ好きな方ならご存知かと思いますが、スイム、自転車、マラソンをこの順番で行う耐久競技です。
距離は様々ですが今回私が挑戦したのはロングトライアスロンでスイム3キロ、バイク157キロ、ラン42,195キロと世界屈指の超長距離の大会です。
これを聞いて無謀と思う方も多いと思いますが、短い距離はスイム500メートル、バイク20キロ、ラン5キロというスプリント種目も存在します。初めての方はここから挑戦してもいいかと思います。実際私もその一人でした。
全身筋肉と持久力を使う競技なのでとにかく痩せたい、筋肉づくりをしたいという方にはお勧めのスポーツです。
大会前、とにかく準備に追われました・・・
交通手段や宿泊の手配、バイク輸送、必要備品の調達等など・・・
これらがとても大変でして( ゚Д゚)
トライアスロン道具一式は持っていたのですが、今回の舞台は離島!!
そう、用具一式を持って海を渡らなければならなかったのです。
特に苦戦したのがバイク!本体だけで10キロ近くあるものなので考え抜いた結果、バイクポーターを買って自分で運ぶことに決めました。
発送をお願いする手段もありましたが、度肝を抜くほど値段が高い!
今回利用したJAL便では自転車の輸行は梱包して20キロまでなら無料にてしていただけたので助かりました。
バイク、空気入れ、工具、ウエア等、20キロギリギリまでバイクポーターに入れます。
バイクの分解は経験がなかったので、行きつけの自転車屋さんにレクチャーしてもらいながら覚えました。
そして大会2日前に出発!
予約しておいた駐車場まで行き、送迎で羽田空港へ。
宮古島大会に出場する同士達がたくさん。始発便だったため空港には朝の5時到着。荷物を預け、保安検査を済ませていざ宮古島へ。
宮古島に到着!
空港に降り立った瞬間に南国の空気が私の体内に入ってくる。
来ていた上着をリュックに入れてレンタカーを借りに行きました。
借りた車はTOYOTAのヴィッツ。バイクポーターが入るか心配でしたが、後部座席を倒して何とかギリギリに収まり一安心。
おそらく2台は入りませんので2台以上乗せる場合はもう一回り大きい車にするべきだろう。
レンタカー会社を出て直ぐに選手受付の会場であるJTAドームへ。
宮古島トライアスロンのゲートがあり早くも早く競技したい血が騒いできます。
ゼッケンやらトランジット袋を受け取り、本日済ませることは終了!!
あとは観光だと無駄にテンションが上がってくる。
案内袋にはこんな応援メッセージがありました。
地元の小学生が心を込めて書いてくれたんでしょう。決して上手な絵ではないかもしれませんが、消しゴムで何度も消してこの絵を完成させてくれた心に感動しました。書いてくれた子に感謝です。これは完走出来たら完走証と一緒に飾りたいと思います。
改めてやってやる意識がメラメラと燃え上がってきます。
初日の観光!
何といっても一番のスポットは伊良部大橋ではないでしょうか?
噂通りの龍の背中のようです。全長3キロを超す無料で渡れる橋はここだけだとか?
早く現地入りしていたトライアスリートが何人も練習をしていました。私は大会直前にはあまり練習をしたくないので、車で走りながらコースをイメージします。
夜はまたJTAドームに行きワイドーパーティーに参加。
付添人は入れなく(有料3000円かかる)、車で携帯をいじりたいとの事だったので1時間ほど一人で堪能。
同じ目的を持った方々といろいろな話をして楽しみました。
普段トライアスロンをやっているというと馬鹿だ、辛いことの何が楽しいのと言われてアウェイ感を感じますが、ここではきっと同じことを言われているであろう方がいっぱいで無駄に自分の居場所だと感じてしまう。
ちなみに「ワイドー」とは宮古島用語で頑張れという意味です。沖縄本島ではチバリヨーなんて言われていますが。
二日目
この日は昼にバイク受託。付添人は個人でドライブしてきたいとの事で私は軽い練習を兼ねて宿泊先からスタート地点へバイクで向かいます。
途中立ち寄ったのは来間大橋。
宮古島の小さな離島ですが栗間大橋で渡ることができます。島特有の強風で復路は向かい風でなかなか進まなく、横風であおられる。大会ではDHバー走行は難しそうだと判断できたのが大きな収穫。
バイク預けの様子。雨模様だったので自転車カバーをみなさん掛けています。自分も用意しておいて正解でした。以前出場したうつくしま大会でもらったものを再利用。
周りの方のバイクについつい目が行ってしまう・・・・
中には車買えちゃう程の100万超えバイクもたくさんあり、自分のバイクがおもちゃに感じてしまう( 一一)
でも、バイクは値段じゃない。実力と愛着だと自分に言い聞かす。このバイクたち総額いくらだろう・・・・なんてついついお金のことを考えてしまう私がいる。
夜はホテルにて明日の最終準備をし、精神統一。
捕食、ウエアやゼッケンの最終確認。捕食はいろいろ試した結果ワイズロードおススメのケーキバーと自分の好きなゼリーとMagonの塩分を用意。
これだけ見るとこんなに食べるの?と思うかもしれませんが、ロングトライアスロンの場合消費カロリーが7000キロカロリーを超えるのでこれでも足りないくらいです。あとはエイドの捕食で補います。
勿論レース中これらすべて平らげました。
ウエットスーツ、トライスーツ、バイクウエア、ランウエア準備よし!!
大会当日
予定通り朝の2時半に起床。睡眠時間6時間半ばっちり取れました。
軽く体を動かしに外に出るもまさかの大雨に強風・・・・・
おいおいこれ大会出来るのかよと思うほどの荒れた天気。やむなくホテルエントランスで体操程度に体を動かす。
不安を抱えつつも3時に朝食バイキング。トライアスロン大会を考慮してホテル側が2時から朝食を用意してくれました。とてもありがたい!(^^)!
かなりの量ですが、私の場合大会当日の朝はお腹ち切れるくらいに食べます。米もおかわりしました!
スタートまで4時間あるのでそれまでには消化されるので40分ほどかけてゆっくり食べます。
30分ほど部屋で休憩した後、シャトルバスでスタート地点へ。
雨は降り続いています。トライアスロンだからまだいいが、冬のマラソン大会だったら出場回避しているだろう。
日が出て天候不良はまだつづく・・・・
大会本部のマイクが壊れてしまうほど降り続く雨。天候が悪いために15分遅れのスタート。制限時間も15分後にしてくれるアナウンスにこの日一番の歓声が上がる(笑)
正直私もホッとしました。見込みでは13時間の完走なのでミスは許させないプレッシャーがずっとありましたから。
スイムスタートはスタート時の困難を緩和の為トップグループ、1時間以内完泳、1時間以上完泳、焦らずスタートの4つにブロックが分かれている。
スイムは唯一の得意種目。トップの勇気はないが1時間完泳はいけるかもしれないと思い第二グループのスタート位置へ。
7時15分。スイムスタート。
1600人が一斉に海に飛び込む!恒例の水中プロレスが始まる。殴られるは蹴られるはストレスが溜まる・・・・
私は痛みだけで済んだが、呼吸をしたらゴーグルなしの選手がいました。おそらく水中バトルでアクシデントが起きゴーグルが外れてしまったのだろう。この状態で残り2700メートル泳ぐなんて考えたらぞっとする・・・
まあ仕方ないがこれもトライアスロンの醍醐味。スイムスタートの瞬間は傍から見ると池で餌に群がる鯉の状態であろう。
コースは1500mを2周。序盤は作戦通りコースロープを見つけに右側を泳ぐ。
500m程の距離のところでロープを発見!何よりこれは最短距離を泳ぐ目印となるので、いつも通りロープに沿って泳ぐ戦法を実行。
時たま休みながらもロープにつかまって進んでいくちょっとずるい戦法でもある。
1500m泳ぎターン時にタイムを確認する。29分40秒!!
思ったより速いじゃないか!!もしや1時間切れる?と思いつつもスイムはアップと決めていたので自重して予定通りのストロークで2周目も完泳。
タイムは1時間30秒!!順位は300番台
この地点で見込みより10分早いので心に余裕が。以前外は大雨でエイド前は足首がつかるほどの池になっている。
泳いできた選手は良いが、エイドボランティアの方は悲惨な気持ちの中応援してくれている。宮古の方ってなんていい人たちなんだろうという思いが込みあがってきます。
トイレ、トランジットをゆっくりと済ませてバイクスタート。
この地点で1時間12分。見込みよりも15分早く心理的には余裕ができリラックスしてバイクに乗れました。
バイクパートは最も苦手な種目。
経験値が少なく、トレーニングも自己流な為どんどん抜かれていく。
焦る気持ちを抑えつつバイクは6時間かかる長丁場なので気持ちを落ち着かせる。
個人で走るよりも集団で列になる方がペース維持はしやすいので同等の力を持つ選手とここは協力をして一列になり引っ張り合う。
伊良部大橋を渡る私。
まだ序盤なのか追い風だからか歯が見えている。決して出っ歯ではありませんよ。
コース65キロ付近池間大橋に来ました。
海がきれいで休憩がてらバイクから降車し、写真撮影。捕食をとって再スタート!
このころには雨雲はなくなり快晴になり、太陽が紫外線と暑さを放出し始める。ここから100キロ地点まで向かい風を受ける形となり我慢の時間。
DHポジションを取り、なるべく空気抵抗を減らす。
60キロ地点までは平均時速30キロできていたのに、時速25キロしか出せない。脚にじわりじわりと疲労が溜まってきているのが分かる。
とにかく耐えるに耐えて100キロ地点通過。
ここからは来間島にかけてアップダウンが続く。
風は再びやや追い風だが、登りはやはりきつい!下り坂の加速をうまく使って勢いで登る繰り返し。
レース前にボントレガーのディープリムの決戦ホイールに取り換えたが下りの加速で本領を発揮してくれる。
ワイズロードの店員さんに悪徳商法言ってしまいましたが、撤回させていただきます(笑)
そして、エイドの方には助けられました。バイクのペースに合わせてドリンクをくれるんです!
コーラやアクエリアスの看板を持ちながらダッシュでバイクペースに合わせてドリンクをくれるんです。
熱い中あの短距離ダッシュを1600人にするのはかなり大変だったと思います!!本当にありがとう!!
スタート地点に戻りここから2周目。残り30キロ!
脚はすでにパンパン・・・・しかし、タイムは見込みよりも40分早い!!
ここでペースを上げたら間違いなくランで潰れると思い、残りはペースダウンすることに決めました。
下りでは加速して、登りは極力脚を使わない。気づけば陸上競技場につきバイクアップ!!
バイクアップした選手のバイクがずらり。アナウンスでは今1000人の選手が帰ってきたとの速報が流れる。
おいおい…ってことは600人以上にぬかれてるじゃねえか。自分バイク弱いなーともはや笑えてくる。
この地点で7時間10分!!残り6時間以上ある!!
これなら完走できそうだ!ただ、時刻は14時で気温が30度近く猛烈な暑さが体を襲う。アクシデントだけは絶対に避けたいのでこのトランジットもじっくり行います。
ランはランニングウエアで行うのが良いので、更衣室にてバイクスーツを脱ぎランウエアに着替える。
ゆっくりとランウエアに着替え、トランジット袋に要しておいた塩分チャージのMagon、アミノバリューゼリー、大きいケーキバーを昼食がてら噛みながらゆっくりと食べる。ストレッチ、トイレを済ませてランスタート。
かれこれトランジット10分の予定が20分かかっていましたが、不安要素を待たずにランスタート。
ここから最も過酷なフルマラソンが始まる”(-“”-)”
しかし、フルマラソンは過去17度走ったノウハウがある。疲労の溜まるタイミング、捕食の取り方などほかの選手よりは熟知している自信をもって挑もう!!
3キロ地点
先頭の戸原選手とすれ違う。異次元のスピードに驚きを隠せない。
顔はきつそうだったが充実感にあふれていました。
予定では1キロ6分半の予定でしたが、5キロ通過地点でのスプリットは30分切りの1キロ6分弱。
オーバーペースかとも思いましたが、このペースでのかなりの余裕があったので行けるところまでこのペースでいこうと決断。
エイドは2~3キロに一か所あるので正直自分で捕食を持たなくても済みそうでした。
そしてまた宮古島のエイドの方の神対応に感動してしまう。
バイクとは違い選手が立ち止まって飲んだりするため、気さくに話しかけてくれて応援してくれるんです。
「どこから来たの?暑い中お疲れ様、サングラスかっこいいね」等など・・・顔じゃなくてサングラスかい・・・・・
エイド食は小さいおにぎり、パン、バナナ、フルーツ、梅干しと色々でした。実は長距離大会においてこういうエイド食を食べるのはグルメラーの私にとっては一つの楽しみです。
あとありがたかったのはスポンジ!氷水でガンガンに冷やしたスポンジを提供してくれるんです。
適当な大会だとそこらの水道水を含んだ生ぬるいスポンジだったりしますが、この暑さの中でもらえる冷たいスポンジはパワーをくれます!
毎回首の後ろにスポンジを引っ掛けて次のエイドまで走るのを繰り返します。
気づいたら折り返しの21.1キロ地点。
ランタイムは2時間7分くらい。制限時間まで4時間程残っている。この地点である程度完走できると確信を持てました。
とにかくあとは脱水症状、熱中症に気を付けることだけを意識して歩を進める。
ここまでくると脚の限界からかコース外でストレッチをする人、座り込んで休む人、歩いて進む人がちらほらと。
私の脚は張ってきたがまだまだ元気。一度止まってしまうと集中力が切れてしまうので泊まりたい気持ちを抑えてゆっくりと走っていく。
25キロ地点
とうとう脚が限界に近付いてきた。そうマラソンで感じる30キロの壁が25キロでやってきたのだ。
しかし、ここで止まったら17キロ集中力を欠いてしまう。とにかく30キロまではペースキープ!エイドで止まる以外は頑張りました!
30キロ地点
もう脚は限界にきてます。とても1キロ6分で走るのは無理だと思いペースダウン。絶対に止まらない。途中急な坂もあって、進んでるのか分からないペースまでスピードが落ちる。歯を食いしばって歩を進めていく。
35キロ地点
最終関門を突破。このころからすこしづつ気温が下がってくる。汗で体温が下がってくるのが分かる。日焼け対策で一日使っていたアームカバーをしていてよかったと思える。
ペースは1キロ7分半まで落ちているが何とか走り続けています。この大会に出るまでにエントリー費やらで十数万円を使ったことや、皇居レースで脱水したこと、佐野マラソンで低体温症になってしまった苦しみはこのレースで結果を出すためにあったんだといい聞かせます。
この時間になると前後の選手との間隔が空いて、選手のレースナンバーを確認して名前で応援してくれる。
とても心にしみる応援が続いていきます。あと少し、1キロづつ確実に走っていきます。
残り5キロ。宮古島の市街地に入ると沿道の方の数が一気に増えていきます。
大通りの両サイドから鳴りやまない応援が続く、身体はもう限界を超えているけれど応援が背中を押してくれて脚は動いてくれる。
もはや、自分はトライアスロンのスター選手なのではないかと錯覚するほど私の名前を呼んで応援してくれる。まさにビクトリーロード。
時には道端でレジャーシートを広げてビール片手に応援してくれるおっちゃん、場違いだよ!と言いたいが客観的に見てロングトライスロンをしている自分の方がおかしいのは間違いないだろう(笑)
ついに感動のゴール!!!!12時間8分36秒!!
560位/1600人中
言葉を知らな過ぎてどう表現すればいいか分からない程の気持ち!!嬉しい、感動、疲れた、体中痛い・・・・・・
言えることとしては今までたくさんのレースに出てきましたが、間違いなく一番辛いレースであり、一番楽しいレースでした。
一生の財産になったことでしょう。
完走してすごい感動を得ることができましたが、私一人では到底無理でした。
元々は5年前に激太りをして、何となくマラソンを始めフルマラソンを完走できるようになり、水泳経験を生かしてショートトライアスロンに出て気づいたらロングトライアスロンに挑戦していました。
5年前はこの大会に出るなんて1ミリも考えなかったし、トライアスロンなんて無謀だと思っていました。そもそも宮古島大会の存在すら知りませんでした。
500M泳ぐのがやっとで自転車もすぐ疲れてしまって、練習は大変でしたが徐々に体が慣れると体重が減ってきていつしか大会でも上位に入れるようになっていました。
基本動作の取得は必要ですが、やればやるだけ結果の出るトライアスロンにいつしか虜になっている自分がいました。
・この大会に向けて休日をくれた会社
・サポートしてくれた家族
・付添人
・大会ギリギリまでバイクメンテしてくれたワイズロードの皆様
・交通警備に全力を出してくれた警備の方
・エイドステーションのボランティアの皆様
・大会運営に携わってくれた方々
・ホテルブリーズベイマリーナでサポートしてくださった皆様
・共に戦った1600人のストロングマン
たくさんの方々のおかげで夢をかなえられ感無量です。
長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。
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